そして、コヴィー博士は、あることに気づいたのです。
「息子に対する、自分の見方に問題があるのではないか?」と。
コヴィー博士は、自分が心の奥底で、「息子は基本的に劣っている。あるい
は、何かが足りない。」という意識で、息子を見ていたことに気づきました。
「自分が助けてやらないと、息子は自立できない」という見方で、息子を
見ていたのです。
「だから、自分の努力が報われなかったのだ。」と気づきました。
表面的な行動や言葉をどう変えてみても、息子に実際に伝わっていたメッ
セージは、「おまえにはできない。だから、おまえを守る必要がある。」と
いうものだったのです。
そこで、まず「息子に対する見方」を変える必要があると気づいたコヴィ
ー博士は、息子の独自性と可能性を信じるよう決意し、彼の邪魔をしない
ようにしました。
親として、息子を信頼し、尊びました。
こうして、息子に対する見方を変えた結果、息子には次のような無言のメ
ッセージが伝わりました。
「おまえを守る必要はない。おまえは、十分にやっていける。」
その結果、息子は自信に満ち始め、勉強においても、友人関係においても、
スポーツにおいても、目を見張るほどの成長を見せたのです。
何年か経って、彼はスポーツでは州のベストプレイヤーに選ばれ、学校で
はクラス委員に選出されたのです。
(以上、「7つの習慣」キングベアー出版 より抜粋して要約)
アメリカのローゼンタールがやった次の実験も有名です。
まず、小学校のあるクラスの生徒全員に知能テストをさせ、担任の教師に
は、その正確な結果を伝えず、次のように伝えました。
「このテストは、将来の学力の伸びが確実に予測できるものです。ただ、
研究中なので、テスト結果を教えることはできませんが、将来伸びる子の
名前だけ、先生に教えましょう。」
しかし、そこで教えられた数人の生徒の名前は、実際は知能テストの成績
に関係なく、ランダムに選ばれたものでした。(そのことは、担任の教師
には秘密にされました)
その1年後に再び知能テストをしたところ、名前をあげられた子は、そう
でない子に比べて明らかに成績が上がっていたのです。
つまり、担任の教師が「この子は伸びる子だ。」と信じた通りの結果にな
ったわけです。
このように、「信じていることが実現すること」を、心理学ではピグマリ
オン効果といいます。
人を動かす秘訣は、この世に、ただ一つしかない。
この事実に気づいている人は、はなはだ少ない。
人を動かす秘訣は、間違いなく一つしかない。
みずから動きたくなる気持ちを起こさせること---これが秘訣だ。
そのためには、相手の欲しているものを与えるのが、唯一の方法だ。
誰もが最も欲しているもの、人間の持つ最も根強い衝動は、「重要人物で
ありたい」という欲求なのだ。
これを満たしてやることだ。
心理学者ウィリアム・ジェームズは、「人間の持つ性質のうちで最も強いも
のは、他人に認められることを渇望する気持ちである」という。
希望とか待望とかいうなまぬるい言葉ではなく、あえて渇望という言葉を
使っている。
他人のこのような心の渇望を満たしてやれる人は極めてまれだが、それが
できる人こそ、人の心をつかむことができる人だ。
(以上、「人を動かす」より抜粋)
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「息子に対する、自分の見方に問題があるのではないか?」と。
コヴィー博士は、自分が心の奥底で、「息子は基本的に劣っている。あるい
は、何かが足りない。」という意識で、息子を見ていたことに気づきました。
「自分が助けてやらないと、息子は自立できない」という見方で、息子を
見ていたのです。
「だから、自分の努力が報われなかったのだ。」と気づきました。
表面的な行動や言葉をどう変えてみても、息子に実際に伝わっていたメッ
セージは、「おまえにはできない。だから、おまえを守る必要がある。」と
いうものだったのです。
そこで、まず「息子に対する見方」を変える必要があると気づいたコヴィ
ー博士は、息子の独自性と可能性を信じるよう決意し、彼の邪魔をしない
ようにしました。
親として、息子を信頼し、尊びました。
こうして、息子に対する見方を変えた結果、息子には次のような無言のメ
ッセージが伝わりました。
「おまえを守る必要はない。おまえは、十分にやっていける。」
その結果、息子は自信に満ち始め、勉強においても、友人関係においても、
スポーツにおいても、目を見張るほどの成長を見せたのです。
何年か経って、彼はスポーツでは州のベストプレイヤーに選ばれ、学校で
はクラス委員に選出されたのです。
(以上、「7つの習慣」キングベアー出版 より抜粋して要約)
アメリカのローゼンタールがやった次の実験も有名です。
まず、小学校のあるクラスの生徒全員に知能テストをさせ、担任の教師に
は、その正確な結果を伝えず、次のように伝えました。
「このテストは、将来の学力の伸びが確実に予測できるものです。ただ、
研究中なので、テスト結果を教えることはできませんが、将来伸びる子の
名前だけ、先生に教えましょう。」
しかし、そこで教えられた数人の生徒の名前は、実際は知能テストの成績
に関係なく、ランダムに選ばれたものでした。(そのことは、担任の教師
には秘密にされました)
その1年後に再び知能テストをしたところ、名前をあげられた子は、そう
でない子に比べて明らかに成績が上がっていたのです。
つまり、担任の教師が「この子は伸びる子だ。」と信じた通りの結果にな
ったわけです。
このように、「信じていることが実現すること」を、心理学ではピグマリ
オン効果といいます。
人を動かす秘訣は、この世に、ただ一つしかない。
この事実に気づいている人は、はなはだ少ない。
人を動かす秘訣は、間違いなく一つしかない。
みずから動きたくなる気持ちを起こさせること---これが秘訣だ。
そのためには、相手の欲しているものを与えるのが、唯一の方法だ。
誰もが最も欲しているもの、人間の持つ最も根強い衝動は、「重要人物で
ありたい」という欲求なのだ。
これを満たしてやることだ。
心理学者ウィリアム・ジェームズは、「人間の持つ性質のうちで最も強いも
のは、他人に認められることを渇望する気持ちである」という。
希望とか待望とかいうなまぬるい言葉ではなく、あえて渇望という言葉を
使っている。
他人のこのような心の渇望を満たしてやれる人は極めてまれだが、それが
できる人こそ、人の心をつかむことができる人だ。
(以上、「人を動かす」より抜粋)
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